八重山の昆虫

八重山の昆虫もとても楽しい。八重山は「蝶の宝庫」とも言われ、年中、昆虫フリークたちが採集に訪れる。
八重山の蝶には、台湾や東南アジアからの迷蝶が、気候が適してそのまま帰化繁殖したものも多く、内地
では観られない種が多いのだ。
八重山と台湾とは220kmしか離れていないので、この島の昆虫たちは南方系のものが多いのだ。

その他、日本最小種のかわいい変わったセミも居る。


 
オオゴマダラ


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右の写真は、オオゴマダラの幼虫、とても色鮮やか

イワサキクサゼミ

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石垣市の市蝶。日本最大種の蝶で、八重山では固体数が多く、人里でも飛んでいる。
この蝶のサナギは黄金色で、この世のものとは思えない。
サナギ

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こちらは日本最小のセミ。

上の写真は人の指に乗っているところだが、ほんの1.5〜2cmほどしかない。
石垣島気象台の台長をしていた「岩崎」さんが発見したので、この名がある。

これでもちゃんとセミの声で鳴く。


リュウキュウアサギマダラ


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ベニモンアゲハ

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奄美大島以南の南西諸島や台湾・東南アジアなどに棲息する 本土で見られるアサギマダラの亜種。

春になると、この蝶が何百匹も集まって水を飲んでいるところに出くわすことがある。
とても圧巻!


八重山諸島・宮古諸島に生息するアゲハ。

もともとは台湾から迷蝶としてやってきたものが、30年くらい前から八重山に定着したと言われている。
鮮やかな赤い色は毒(微毒)の警戒色。


ヤエヤマムラサキ

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リュウキュウカラスアゲハ

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もともとは台湾や東南アジアに生息する蝶だが、今では八重山にも生息している。
バンナ公園などでよく観られる。

内地にも多いカラスアゲハの沖縄亜種。
内地のものに比べると鱗粉が多く、鮮やかな色合いだ。



タイワンシロチョウ

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スジグロカバマダラ

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台湾からの迷蝶とされており、与那国には多いが、最近は石垣島でも観られるようになった。
台湾は隣町だ。

八重山では周年観られる蝶で、海岸近くの草むらなどに多い。
かなりの数が群生する。


マツダクスベニカミキリ


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サキシマヒラタクワガタ(雄)

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石垣島・西表島を中心に八重山にだけ分布する。
下の「タイワンヨツボシゴミムシ」と並んで八重山を代表する甲虫。

沖縄のクワガタの中で最も大型。

雄の体長は3〜7センチあり、夜間、タブノキなどの樹液を求めて現れる。


アマミナナフシ

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ナナホシキンカメムシ

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別名「オキナワナナフシ」とも呼ばれ、八重山では普通に観られる種。

夜行性の昆虫だが、昼間も葉の裏などに潜んでいることがあるが、保護色で小枝に似ていてなかなか分からない。

「カンコノキ」の葉の上で群生しているのを見かける。

ハッとするような金属色の鮮やかな色彩で、まるで作り物のようにも見える。


オオシママドボタル

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タイワンヨツボシゴミムシ

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1.5cm〜2cmもある日本最大のホタル。
9/20頃から翌年1/10頃までに成虫になる冬のホタル。
石垣島・西表島・小浜島・黒島にしか生息していない。
黄緑の大きな閃光でファ〜と優雅に飛ぶ。

低湿地でよく見られる虫。

昆虫マニア垂涎の虫、黒と黄色の体色がよく目立ち、とても綺麗な虫。